レーダー探知機を車に取り付ける意味

こちらの記事では車に取り付けることができる、レーダー探知機について解説する。レーダー探知機というカー用品がある。
これはなんのために取り付けるのか…

レーダー探知機とは?

そもそもレーダー探知機とはなんなのか。新車を購入した時には基本的に取り付けられていない。
カー用品店などで購入できる、いわゆるカーエレクトロニクスのグッズ。カーエレクトロニクスとは車の電装用品を指す。

車で走行中、気付かず速度超過になっている場合がある

車で走行していると、知らぬ間にスピードが出過ぎている時がある。車に装着されている計器類(メーターパネル)は普段、注視することはない。運転に集中しているのでたまに確認するくらいだろう。

自身が思うよりもアクセルペダルを踏んでしまう、ということもあるはずだ。スピードが出過ぎてしまうと、事故を起こしやすくなる。それに警察に知らぬ間に速度を計測されて、制限速度を超えてしまうと違反となり、警察のお世話になってしまう。
広めの一般道や高速道路などではそれが起こりやすい。

速度超過は事故の元


高速道路には自動速度取り締まり装置も設置されている。自動速度取り締まり装置に設定されている速度を超過すると内部でシャッターが切られて、違反車のナンバー、顔、車種などが記録され違反キップが切られてしまう。

スピードを出し過ぎると、運転中の視界はどんどん狭まって操作性も悪くなり、事故の元になる。スピードの出し過ぎは安全運転の面でとても危険であり、燃料消費も激しくなる。安全運転、エコ運転は一定の速度で流れに乗ること。なお、遅すぎるのも交通の流れが滞ってしまう為良くない。

話が逸れてしまったが、レーダー探知機は様々な機能を備えている。スピードの出し過ぎをアラームなどを用いて運転者に知らせることにより、事故を未然に防ぐ役割がある。もちろんこれはあくまで安全運転を促すものであり、警察のお世話になることを回避するためのものではない。

OBDⅡポートへの接続で車両情報がより詳しく

こちらはレーダー探知機にオプションとして用意されることの多い、OBDⅡ接続。OBDⅡポートというのは元々、車の故障診断機を繋ぐためのものである。OBDⅡポートには様々な信号(パルス波形などではなく、あくまで通信)が送られている。さらにはアクセサリー電源、常時電源もこのポートから取れる。

レーダー探知機の電源は表取りと言われる、シガーソケットに直接プラグを差し込むタイプの取り付け方法。そして裏取りと呼ばれる、直結配線を用いて、コード類の露出を極力抑えた取り付け方法がある。電源は基本的にはアクセサリー電源(シガーソケットなど)、キーON電源(昔の車でキーシリンダーなどから電源を取る)が主な取得先となる。

通常はこの2通りの取り付け方法になるが、OBDⅡポート接続という取り付け方法は専用のカプラを用いて、OBDⅡポートに差し込むだけ。配線の取り回しはほぼ裏取りなので、コードの露出は少ない。取り回しは多少の知識や経験が必要かもしれないが、表取りよりもコードが煩わしくなく、裏取りよりも電源の取得が楽なのがひとつのメリットである。

もうひとつのメリットは、レーダー探知機がOBDⅡポート接続に対応している場合、車両情報が豊富に閲覧できる。この辺りは特にエコ運転を心がけるという方には非常に大きな味方となる。アクセルがどれだけ開いているか、エンジンの冷却水温は何℃か、バッテリーの電圧はどのくらいかなど様々な情報が手に入る。

レーダー探知機を取り付けることをおすすめする、車の乗りかた

ではどのような方にレーダー探知機はマッチするのか。結論から言うと、車を多用する方である。車に乗ることが多いということはそれだけ、事故のリスクや交通違反のリスクが上昇する。では、細かく見ていこう。

車のお出かけが多い方

近場ばかりではなく、ここでは遠出を主に行う方を対象とする。知らない土地に向かったりすると、「ここは30km/hで走行しなければならない」や「取り締まりが多い」などの情報は入ってきにくい。こういう情報も、レーダー探知機から取得することが可能になる。

ドライブが趣味な方

前述した内容とほぼ同じになってしまうが、ただ単に車に乗って目的も無くうろつく方もいるだろう。筆者はまさしくこれである。冒険が大好き故に知らない場所にも車で乗り込む。あとは前述した理由と全く同じ。うろついていて、知らぬ土地で事故に巻き込まれたり、警察のお世話になることはどうしても避けたい。

高速道路をよく利用する方

遠出する時に高速走路を利用する方もいる。例えば、仕事で隣県に行く際に、高速に乗らなければならない方もいることだろう。何度も通っていれば、制限速度が変わるポイントや、オービス(自動速度取り締まり装置)の場所を把握しているかもしれない。しかし、もしもということもある。

あまり走行したことのない高速道路は特に危険だ。気付かぬうちにオービスを光らせてしまうこともままある。そういう方にはレーダー探知機はうってつけだろう。

レーダー探知機を必要としない方

逆にこういう乗りかたをする方なら必要ないと思う例も出しておこう。その前に結論を言っておくが、ズバリほとんど車に乗らない方である。もちろんたまに乗る時も十分安全運転に配慮する必要があり、レーダー探知機を取り付けるのに越したことはないが、無料で取り付けできるわけではないので、そこは取捨選択が必要だ。

近場にしか行かない方

本当に近場の買い物だけでしか車を利用しない場合、安全運転に十分配慮できる方なら、レーダー探知機は必要ないだろう。近場の通勤でしか車に乗らない方も対象である。初めのうちはそうでもないが、慣れていくとどこの交差点が見通しが悪いなどがわかるはず。初めてであろうが見通しの悪い交差点で、スピードを出し過ぎるなんて愚行は行わないだろうが。

そもそも車にほとんど乗らない方

万が一の時にしか車に乗らない方にも、レーダー探知機は不要なのではないか。そういった方はナビゲーションも装着していないかもしれない。ETCなんてもってのほか。シンプルな車で、たまにしか乗らない方には必要ない。ただ何度も言うが、レーダー探知機を取り付けするのに越したことはない。

取り付ける場合、シンプルな機能のみのレーダー探知機も存在するので、そちらを選択することが賢明である。

まとめ

レーダー探知機とは安全運転を促し、アラームなどを用いて速度超過を抑制する効果がある。危険なゾーンの運転者への認知もさせてくれる、便利な機器である。

・車でのお出かけが多い方
・ドライブが趣味な方
・高速道路をよく利用する方

上記のような乗りかたをしているドライバーには、特に取り付けをおすすめする。

・近場にしか行かない方
・そもそも車にほとんど乗らない方

上記のような乗りかたをしているドライバーには、特に必要が無いかもしれないが、取り付けするのには越したことはない。

以上、非常に簡素ではあるがレーダー探知機を車に取り付ける意味を解説してきた。筆者はよくドライブをするので取り付けてはいるが、モデルがずいぶん前のものになるので買い替えを検討している。様々な種類があるので、色々試してみたいものである。